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子どもの養育費について

■子どもの養育費とは
養育費とは、子どもの養育において必要となる様々な費用のことをいいます。子どもにとって、自分で稼ぎを得る等して経済的に自立するまでは、誰かしらの経済的な援助が必要不可欠です。そこで、子どもが、より充実した生活を送ることができるよう、また、より良い成長の助けとなるよう、養育において必要となる費用を養育費という形で援助していく必要があるのです。

 

●養育費とはどのような費用を指すか
先ほど確認した通り、養育費は子どもの養育に必要な費用ではありますが、具体的な内容として、どのような費用を指すのでしょうか。
一般的に、養育費の具体的な内容として挙げられるのは、学校や学習塾に通うための教育費、また、普段の食費・衣服費等をまかなう生活費、病気やケガをしたときにかかる医療費といった費用になります。これらを長期的かつ継続的に援助するため、養育費は非常に重要な意味を持ちます。

 

●養育費の支払い期間と支払い方法
養育費は、子どもにとって必要不可欠なものではありますが、子どもが成長すれば、一生支払い続けるものではありません。そうだとすれば、養育費の支払いはいつまで続けることになるのでしょうか。ここでは、養育費の支払い期間について確認するとともに、支払い方法についても簡単に触れておきます。

 

養育費を支払う期間は、子どもが経済的な支援を必要としている期間ということになりますから、経済的に自立していない期間と一致します。このように、経済的に自立していない子どものことを「未成熟子」と呼び、子どもが「未成熟子」にある期間に養育費を支払うことになります。子どもが「未成熟子」としての扱いを受けるのは、一般的には成人するときまでとされています。しかし、成人を迎えても大学に通っている場合には自分の稼ぎがなく教育費の支援が必要ですし、病気や障害によって経済的に自立することが困難な場合も考えられます。そのような場合には、成人を迎えていたとしても「未成熟子」の扱いを受けます。

 

一方、成人していなくても、就職している等、自分自身で安定した稼ぎを得ている場合には、経済的に自立しており「未成熟子」ではありません。この場合には、養育費の支払いを受ける必要はないということになります。

 

また、養育費の支払い方法には定額支払いと一括支払いの2つがあります。定額支払いは、養育費として毎月一定額を支払っていく方法です。一方、一括支払いは、養育費として支払う予定の全額を一度に支払う方法です。これらの支払い方法については、養育費の支払い義務者(支払う側)と権利者(受け取る側)の間で話し合い、合意に至れば、どちらを選ぶこともできます。しかし、養育費は経済的な援助を長期的かつ継続的に行っていくことに意義があるため、定額支払いが望ましい方法といわれています。

 

西宮駅前法律事務所では、養育費に関するご相談を幅広く承っております。養育費については、その支払いをめぐってトラブルに発展することも考えられますので、少しでもお困りのことがあればお早めに当事務所にまでご相談ください。

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